「子どもにプログラミングをさせたいけれど、何歳から始めたらよいのかわからない」
「幼いうちにプログラミング教育を始めるメリットやデメリットはあるの?」
このようなお悩みはありませんか?
就学前のプログラミング教育はプログラミングコードを学ぶよりも、論理的思考力を身につけることに重きを置いています。またあそびながら学べるので、小さなお子さんでも楽しみながら取り組めます。
今回はプログラミング教育を何歳から始めるべきなのか、また幼児期からプログラミング教育を行うメリットやデメリットについて解説していきます。
プログラミング教育を始める年齢はいつから?
多くのパパやママが気になる「プログラミング教育を始めるベストな年齢」とは何歳なのでしょうか?
実際にプログラミング教室を運営している先生は、次のように感じているそうです。
“プログラミングを学ぶための適正な年齢についてですが、やはり早くから始めた子は、他の子どもたちに比べると、数字に強くなっている傾向があります。”
(引用:ロボ団 プログラミングは何歳からはじめるの?)
“3歳くらいまでに脳の構造がだいたい完成すると言われています。〜中略〜「数をかぞえる」「カテゴリ分け」「同じものを探す」などの論理的思考は3歳から養うことが重要です。”
(引用:ニュースイッチ 3歳からプログラミング教育は必要?早くから身につけておきたい力とは)
幼児期からプログラミング学習を始めるのは、脳の構造的にも理にかなっているということなんですね。
もちろん無理強いをさせるものではありませんが、子どもが興味を持ったら始めるのがよさそうです。
プログラミング教育、みんなはどうしているの?
幼児白書によると就学前から習い事をする子どもは56.8%で、「プログラミング・ロボット教室」を選んだ人は0.3%程度だそうです。
小学生になると習い事をしている子どもは80.4%で、「プログラミング・ロボット教室」を選んだ人は1.7%でした。
水泳などのメジャーな習い事と比べると人気は低めに見えますが、取り組む人が少ないからこそ、早めに学習することで差がつけられるとも言えます。
(参照:幼児白書 日常生活・学習に関する調査)
(参照:小学生白書 小学生の日常生活・学習に関する調査)
幼児期にプログラミング教育を始めるメリット
幼いうちからプログラミング教育を始めることで、次のようなメリットがあります。
- 論理的に考えられる力が身につく
- 自分で問題解決しようとする力が身につく
- 成功体験が得られる
論理的に考えられる力が身につく
プログラミング学習することで、論理的な思考が身につくと言われています。
幼児期のプログラミング学習は、難しいコードを作ることが目的ではありません。
論理的に考えられる「プログラミング的思考」を身につけることにあるのです。
プログラミング的思考とは、目的を達成するために物事の順序を考え、効率よく解決できるような手順を考えることです。
プログラミング的思考は、日常生活の中でも役に立ちます。
例えばこのように考えたことはありませんか?
「晩御飯を作り、子どもをお風呂に入れて寝かせるためには、どうしたら効率よくできるかしら……?」
普段の生活の中でも、プログラミング的思考を使っています。
論理的に考えられる「プログラミング的思考」は、生活する上でも役に立つ考え方なのです。
自分で問題解決しようとする力が身につく
プログラミング学習では、自分で問題解決する力が身についていきます。
例えば画面の中の自分が作ったキャラクターが思うように動いてくれない時は、プログラムが間違っていると気づき修正します。
修正後もまだ思い通りの動きにならない場合、また修正します。
それを何度も繰り返しながら「問題はどこにあるのか。どのように対応すればうまくいくのか」を考える力がついていきます。
人から言われるのではなく、自分で問題点を探し、自分で解決しようとする力が身についていくのです。
成功体験が得られる
プログラミング教育を行う中で「思い通りにロボットが動いた」「予想した通りに画面の中のキャラクターが動かせた」などの成功体験を得られます。
成功体験を積み重ねていくと、子どもは自信がもてるようになります。
最初は自分の思い通りにいかず、何度も失敗するものです。
しかしトライアンドエラーを繰り返しながら、子どもは学んでいきます。
試行錯誤して得た成功体験は、子どもにとって大きな喜びとなることでしょう。
幼児にプログラミング教育を始めるデメリット
幼いうちからプログラミング教育を始めることで、次のようなデメリットもあります。
- 子どものやる気次第で続けられなくなることも
- 没頭しすぎると運動不足になることも
- 学習費用が高い
子どものやる気次第で続けられなくなることも
子どもが飽きてしまったり、他のことに興味を持ったりした場合は、続けるのが難しくなります。
よほど好きなことでないと、嫌がらずに続けるのは難しいもの。
子どもが嫌がった場合、無理強いは禁物です。
親が一緒に取り組んだり、ほめたりすると意欲的になる場合もあります。
プログラミングは成功体験を得られると「もっとやってみたい」と楽しめるようになります。
ささいなことでも一緒に喜び、ほめてあげて、子どものやる気を育めるとよいですね。
没頭しすぎると運動不足になることも
あまりプログラミング学習に没頭しすぎると、運動不足になることもあります。
ただでさえコロナ禍において、子どもが外であそぶ機会が減っています。
集中するのはよいことですが運動不足にならないよう、時々外であそぶ時間も作ってあげるとよいでしょう。
学習費用が高い
プログラミング学習には、費用がかかります。
おもちゃでも5,000円以上のものが多く、ロボットだと1万円を超えるものも。
プログラミング教室も週一で通うものだと、7000円〜18000円程度が相場となっています。
さらにPCを使う場合はPC代、wi-fi利用料金などもかかってきます。
このようにプログラミング教育はお金がかかるもの……。
今はViscuitやscratchなど無料で学べるサービスもあるので、そういったものを活用してみるのもよいですね。
まとめ
プログラミング教育を始める年齢や、幼児期に始めるメリット・デメリットについて紹介しました。
幼いうちからプログラミングに触れることは、物事を論理的に考える力が身につきます。
ただし費用がかかるなどのデメリットもあります。
無理強いはさせず、子どもが興味を持ち始めたら、簡単な教材から始めてみてはいかがでしょうか。