IT業界は日々進歩しています。その中でもプログラミング関連の仕事は将来性のある仕事です。プログラミングの仕事はAIなどの技術が発達しても無くならないもので、将来的にも需要は伸びていくものと推測されています。
小学校教育にも必修化されたプログラミングについて、仕事が無くならない理由や学ぶメリット・デメリット、学び方について解説します。プログラミングについてより理解を深め、取り入れていきましょう。
プログラミングは将来性のある仕事
プログラミングは将来性のある仕事です。まずはプログラミングとプログラミングに関連する仕事について解説します。
プログラミングとは
プログラミングとは、コンピュータへの指示を記述することです。記述する際に使うのがプログラミング言語と呼ばれ、人間にもわかる文法で構築されコンピュータも認識できるものとして開発されました。コンピュータは指示されたプログラムの内容の処理を実行し、得られた結果をかえします。
SE(システムエンジニア)とプログラマーの違い
プログラミングに関連する仕事としてSE(システムエンジニア)とプログラマーがあります。
- SE(システムエンジニア):システムの仕様書作成等全体設計と顧客対応をする職種
- プログラマー:仕様書を元にプログラムのコードを書きシステムを開発する職種
SEは顧客の求めるシステムを設計し、それをプログラマーが実際のシステムを開発して仕上げます。また、完成したシステムは再度SEによって顧客へ引き渡されるのです。
プログラミングが無くならない理由
プログラミングの仕事が無くならない理由はなんでしょうか。理由を3つにまとめました。
- 需要が増えている
- AIができる仕事は増えている
- 将来性のある言語が開発されている
順番に解説していきます。
需要が増えている
プログラミングの仕事の需要は増加傾向にあります。経済産業省が行ったIT企業に対する調査によると、「IT人材は不足している」と答えた企業が8割もあったとされています。また、IT人材は2025年には36万人、2030年には45万人の不足が見込まれています。小学校教育でのプログラミング教育導入も、このような需要に対する供給不足に対応するためでもあります。
AIやloTなどの技術開発が注目されており、今後もIT業界は伸びていくと予測されます。IT人材の需要も伸びていくためチャンスも増えるでしょう。
AIができる仕事は限られている
AIの開発が進み、様々は仕事が自動化されつつありますが、プログラミングにおいてAIができる仕事は限られています。
現在でもAIでプログラミングの一部のコーディングを自動化されていることもあります。しかしSEの作成する仕様書にはAIには理解できない曖昧なニュアンスなどもあります。現時点でそのような部分に柔軟に対応して複雑な処理を記述する役割はAIでは難しいため人の手が必要な部分もあるのです。また、最後の点検や保守運用などは人間の目での確認が必要です。
将来性のある言語が開発されている
プログラミングも日々進歩しており、現代の生活に必要のあるシステムに適応するプログラミング言語が開発されています。今やスマホはなくてはならない存在ですが、スマホで使われるアプリを開発する言語「Python」や「Java」などもその1つです。新しい言語は次々と開発されており、それを学ぶことで需要の高い分野の開発にも携われるのです。
プログラミングを学ぶメリット・デメリット
将来性のあるプログラミングですが、プログラミングを学ぶとどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
プログラミングを学ぶメリット
プログラミングを学ぶメリットとしては3つあります。
- 論理的思考・問題解決力が身に付く
- 世界中どこでも通用する、働ける
- 新しい技術に携われる
順番に解説します。
論理的思考・問題解決力が身に付く
プログラミングを学ぶ事で、論理的思考や問題解決力が身に付きます。
論理的思考は、課題を解決するためにどのような手段を取ればよいかを筋道立てて考えられる思考のことです。プログラミングでは、目的の結果を得るためにプログラミング言語を用いてコンピュータへ指示をします。このとき頭の中で物事を整理して課題解決について考えるため論理的思考を養えるのです。
また、結果的に問題解決にも繋がるだけでなく、自分が考えた事を「かたち」にできるといった点もメリットのひとつと言えます。
世界中どこでも通用する、働ける
プログラミングを学んでおくことで世界中どこでも通用する技術を身につけられます。
プログラミング言語は様々開発されていますが、世界共通です。一度習得すればどの国でも通用する技術なのです。グローバルな仕事をしたい、などと考える時に仕事の選択肢が増えますね。
新しい技術に携われる
プログラミングの仕事は最先端の技術を使用する事も多いため、新しい技術に携われることもあります。今ではアプリ開発やloTが注目されています。そういった新しい技術に対応したプログラミング言語を学んでおく事で、新しい技術や製品を世の中に発信することができます。
プログラミングを学ぶデメリット
プログラミングを学ぶデメリットとしては、パソコンに向き合う時間が長くなる事があげられます。集中して学ぶ事は良い事ですが、あまりのめり込み過ぎて他の勉強や日常生活に支障がでると困りますよね。子どもと話しながら時間やルールを決めて、子ども自身が納得して集中できる環境づくりが大切です。
プログラミングを学ぶ方法
プログラミングを学びたいときはどう学べば良いでしょうか。
- アプリやサイト、知育玩具など
- 教室に通う
アプリやサイトを使う|小さい時期には知育玩具も
プログラミングを学ぶ方法として、アプリやサイトを利用する方法があります。
スマホやタブレットが普及している今、プログラミングを学べるアプリやサイトは多くあります。無料のものも多く気軽に学べるのでまずは試しにやってみたい、といった初心者の方におすすめです。注意点としては、気になったことやわからないことを質問できない、といったデメリットもあります。
今はアプリやサイトだけでなく、知育玩具にもプログラミング要素を取り入れているものもあります。幼少期に、プログラミングを学ぶ前にプログラミングの考え方に触れさせたいという方におすすめです。
教室に通う
プログラミング教室に通うのも1つの方法です。
プログラミング教室ではプロが教えてくれるので、しっかりと基礎から学べます。また周りに友達が居たりすることでモチベーションにもつながります。
プログラミング教室の注意点としては、レベルに合わせた教室選びと料金です。初心者に合わせた内容なのか、指導方法や対応はどうなのか、など事前に調べられることは調べて見極めましょう。教室となると料金も割高に感じられるかもしれません。内容と価格を合わせて考えておきましょう。
プログラミングを取り入れてみよう
プログラミングの仕事は最先端技術として注目される業界であり将来性のある仕事です。AIなどの技術が発達していろんな仕事が自動化されていきますが、人間が必要な部分は無くなりません。また、今後プログラミング教育も必修化されていきます。プログラミングのメリット・デメリットも理解した上で、是非プログラミングを学ぶ機会を取り入れてみてはいかがでしょうか。