小学校のプログラミング教育必修化が始まりました。
それに合わせて、お子さんにプログラミングを習わせたいと思う保護者も増えています。
「プログラミング教室に通わせたいけど、どこの教室にしたらよいかわからない」「子どもに合った教室を選ぶポイントが知りたい」とお悩みの方は多いのではないでしょうか?
近年プログラミング教室は増え続け、口コミサイトなどでたくさんの情報が手に入ります。
一方でどのように教室を選んだらいいのかわからない、とお困りの人もいるでしょう。
今回は選び方のポイントと一緒に、おすすめのプログラミング教室をご紹介します。
それぞれのカリキュラムや料金、教室の特徴などもお伝えしますので、気になるスクールを比較してみてください。
プログラミング教室を選ぶ際のポイント
習い事として楽しめるかどうか
選ぶ際に大切にしたいのが、子どもがプログラミング教室での学習を楽しめるかどうかです。
先生との相性もありますので、パンフレットを見ただけでは子どもに合っているのかどうかはわからないというのが実情です。
多くのプログラミング教室は無料体験教室を実施しているので、一度参加することをおすすめします。
その時に教室の雰囲気や、子どもの表情、カリキュラムがお子さんに合っているかをチェックしてみてください。
プログラミング教室のカリキュラム内容
教室やコースによってカリキュラムは違ってきます。
低年齢のうちのコースは、年齢で区切っているところが多いです。
たとえば「自考力キッズ」の場合、年中~年長のうちはブロックを使ってパズルを組み立ててる遊びを通して、論理的に考える練習をします。
小学校低学年になるとパズルの難易度があがり、ロボットを組み立てたり、プログラミングの初歩を学びます。
このカリキュラムが合っているのは、プログラミング経験のほとんどないお子さんでしょう。
もしもうすでに家でプログラミングに触れている場合は、ちょっと物足りなさを感じてしまいますよね。
子供によって合うカリキュラムと合わないカリキュラムがあります。
お子さんのプログラミングレベルや、能力に合ったカリキュラムがあるところを探すとよいでしょう。
料金
習い事は入会金や月謝などの料金がかかります。
プログラミング教室の月謝は平均すると1万円前後です。
それに加えて教材費や入学金、パソコンをレンタルする場合はさらに料金がかかります。
また、通う場所によっては電車代やガソリン代がかかるなんていうことも。
家計と相談して、無理せず支払える料金の教室を選ぶようにしましょう。
通わせやすいかどうか
プログラミング教室を習い事として続ける場合、教室の場所が遠すぎると通塾や送迎だけで疲れてしまうことも。
駅やバス停の近くか、車で送迎するなら車が停めやすい場所はあるかなどを確認しておいた方がよいでしょう。
この教室がいい!と決めたら、普段通わせる方法で教室まで行ってみましょう。
長く続けようと思ったら、行き帰りのストレスは少しでも減らした方がいいです。
小学生向けおすすめのプログラミング教室5選
Crefus
Crefusは2003年に設立された、老舗のプログラミング教室です。
ロボット検定校として認められています。
低学年のうちは、レゴ社が販売している教材「レゴ®エデュケーションWeDo 2.0」を使用。
テーマは学年別で決まっており、年長は「試行」小1は「思考」小2は「志向」と、全て「しこう」となっています。
パソコンを使ってのプログラミング学習だけではなく、算数や理科、社会など幅広い分野をブロック製作を通じて学びます。
小3以上のクラスではより本格的になり、プログラミングでロボットを製作し、動かします。また、プレゼンテーションについても学びます。
自考力キッズ
自考力キッズでは、パズルとロボットとプログラミングの3つをテーマにしてカリキュラムが組み立てられています。
「最初からパソコンを使うことに抵抗がある」という家庭には、ぴったりの教室です。
パズルを使うことで集中力や空間認識が高まり、ロボット製作やプログラミングで創造力や表現力、論理的思考力が身に付きます。
段階的にプログラミングを学んでいけるのが、自考力キッズの大きな特徴です。
自考力キッズでは名前のとおり、「自分で考える力」を養えます。
エジソンアカデミー
エジソンアカデミーを運営する株式会社アーテックは、経済産業省が推進する「第7回ものづくり日本大賞」の特別賞に選ばれました。
エジソンアカデミーで使用するロボットプログラミング教材は世界・日本全国4000カ所以上の幼稚園や保育園で採用されています。
授業実施小学校は全国150校以上、アーテックロボ導入は3500台以上の実績です。
対象年齢が小3からと、他の教室と比べて高めになっています。
ロボットとプログラミングの2つをテーマにして、ハードウェアとソフトウェアの両方を学べます。
ロボットは「ArtecBlock」プログラミングは「Scratch」をベースにした専用ソフトウェアを使用。
KOOVパートナープログラミング教室
KOOVパートナーとは、ソニー・グローバルエデュケーションが定める基準を満たした学習キットを、利用する教室に提供されるパートナー制度のことです。
KOOVというプログラミング教室があるのではなく、学習キットを使って既存の塾やパソコン教室で学ぶ、という形になります。
完成度の高いものを作るのが目的ではなく、ワクワクすることを大事にしている教室です。
失敗から学ぶことを大切にして、創造力を育てることに力を入れています。
初めてのプログラミング学習は不安も多いですが、失敗こそ学びであるという考えの教室なら「やってみよう!」という気持ちになりますよね。
「個別指導のトライ」「個別指導Axis」などの大手塾がこの制度を取り入れています。
Tech Kids School(テックキッズスクール)
Tech Kids Schoolは、AmebaやAbemaTVなどを運営する「サイバーエージェント」が運営するプログラミング教室です。
継続学習コースのほかにも、短期体験コースの「Tech Kids CAMP」があります。
生徒3~4人に講師が一人つきます。
欠席や振替受講や各種申請やお問い合わせは、教室に電話連絡しなくてもネット上でできるので、大変便利です。
クラスは年齢ごとのステージになっていますが、能力次第でステージを飛ばすこともできます。
実績も多く、Tech Kids Schoolの生徒がアジアの「子どもプログラマーコンテスト」で日本代表選手として出場し、小学生部門1位、卒業生が中学生部門2位を受賞しました。
また生徒がApple社CEOのティム・クック氏に作品をプレゼンをしたということで、大きなニュースにもなりました。
プログラミング教室の学習内容は?
小学校ではプログラミング教育必修化が始まり、お子さんが幼いうちからプログラミング教室へ通わせたいと思っている保護者が増えてきています。
イー・ラーニング研究所によると「2019年 保護者間で話題になった習い事は?」というアンケートで「プログラミング教室」が第一位という結果がでました。
「子どもにさせたい習い事は?」のアンケートでは英会話スクールに続き、僅差で第二位。
認知度も関心度も高い結果となりました。
(参照:ICT教育ニュース/子どもにさせたい習い事は「英会話スクール」「プログラミング教室」が人気 =イー・ラーニング研究所調べ=)
しかし実際にプログラミングに触れたことがない保護者も多く、「プログラミング教室は何をするところなの?」「本当に必要なの?」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
今回はプログラミング教室の基礎知識とメリットデメリットをご紹介します。
プログラミング教室へ通わせようか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
プログラミング教室の学習内容はプログラムや年齢、レベルなどによって異なります。
幼児や小学校低学年向けの初心者のコースではロボットを動かしたり、簡単なゲームを作ることが多いです。
年齢が上がるにつれてアプリを開発したり、プログラミング言語を使うことも。
教室によって指導内容や使用する教材が違いますので、無料体験などを利用して子どもに合った教室を選ぶことが大切です。
プログラミング教室のメリット
- 論理的思考力が身につく
- 自分で考える力が身につく
- 自発的に学習する習慣が身につく
- 成功体験が得られる
- 将来の可能性が広がる
論理的思考力が身につく
論理的思考力とは「目的を達成するために、筋道をたてて考えられる力」のことです。
プログラミング教室での学習は、論理的思考力が身につきます。
学習で使うロボットは、入力したプログラミング通りにしか作動しません。
思いどおりに動かしたければ、順序だてて合理的にプログラムを作っていく必要があります。
まっすぐに動かすプログラミングを入力したら、まっすぐにしか進みません。
右に曲がることは絶対にないのです。
正しく作ったつもりでも、失敗することもあるでしょう。
何度も「なぜ?」「どこがおかしかったのかな」と考え、修正を繰り返して考えていくうちに、自然と論理的思考が身についていきます。
子どものうちから論理的思考を身につけておくと、大人になってもいろいろな場面で力を発揮できます。
たとえプログラミングを使わない仕事であっても、結果までの道のりまで順序よく進めていくという能力は必要です。
論理的思考力が身についていれば、会社の上司への報告もスムーズにできます。
プレゼンの場でも、わかりやすく相手に伝えられます。
論理的思考力は仕事をする上で、大きな武器になりうるのです。
プログラミング教室に通うことで、自然と論理的思考力が身についていくのは、大きなメリットであるといえます。
自分で考える力が身につく
論理的思考が身につくと「どうしたらこの問題を解決できるのか」を、自分で考えられるようになります。
作ったロボットやゲームでエラーやバグなどの問題が起きた場合、どうしたら正常に動くかを自分で考えなければなりません。
自分で考える→調べる→試すを、繰り返し経験します。
先生は最初から教えるのではなく、様子を見守りながら子どもたちの手助けをしていきます。
子ども自身が主体となって学んでいくので、自分で考える習慣が身についていくのです。
自発的に学習する習慣が身につく
プログラミング教室での学習は自分で学習しようとする習慣が身に付きます。
合同会社MAZDA Incredible Labの松田孝氏は (“ReseMomBiz”)で「プログラミングは教師が教えるものではなく、子どもの自発的な学びや、子ども同士の学び合いで身に付いていくもの」と語ります。
(参照:“ReseMomBiz/「テキストプログラミングは小学生には難しいは大人の思い込み」松田孝氏”)
子どもを信じて、任せることが大切なのだそうです。
プログラミング教室の授業では誰かに言われて勉強するのではなく、自分で考えて試す作業の繰り返しです。
自発的に学習する習慣を身につけるには、ぴったりの場と言えるでしょう。
成功体験が得られる
プログラミングでうまくロボットが動かせたら、子どもは成功体験が得られます。
「できた!」という時の表情は、どの子もみんな輝いていますよね。
成功体験や達成感は、自信へとつながります。
自信をつけると、自己肯定感が高くなります。
自己肯定感とは「自分は生きている価値がある」「自分は必要な存在」「大切な人間だ」と思える気持ちのことです。
(参照:”自己肯定感を育む子育て・人育ちをサポート一般社団法人HAT/ごあいさつ”)
自己肯定感の高い子どもは、失敗しても再び立ち上がることができます。
「自分は失敗しても大丈夫」という安心感があるからです。
プログラミング教室での成功体験が、子どもの心の成長につながっていきます。
将来の可能性が広がる
プログラミングの知識を習得しておけば、プログラマーやシステムエンジニアなどのITスキルを活かした仕事に就くことができます。
経済産業省の調査によりますと、2030年には約59万人程度までIT人材の不足規模が拡大すると推計しています。
(参照:”経済産業省/IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果”)
これからの時代、IT化はますます進んでいくのに、人材は不足していくということです。
子どもの頃からプログラミング教室で学ぶことは、将来の職業の選択肢が広がります。
またプログラミング教室での勉強は、どんな仕事にも応用できます。
たとえば大人数でプロジェクトを進めていくような場合、納期までの進め方を段取りよく組む必要があります。
仕事の順序を整理して、計画を立てて、提案しなければいけません。
そんなとき論理的思考力を身につけていると、筋道を立てて手順を考えられるのです。
仕事が上手くいくと、満ち足りた気持ちになりますよね。
プログラミング教室の学びは、将来よりよく生きるためのベースになっていくことでしょう。
プログラミング教室のデメリット
- 費用が高い
- 視力低下の恐れがある
- 子どもの興味に合った教室を選ぶのが難しい
費用が高い
プログラミング教室の月謝の相場は、1万円前後です。
1年間で約12万円と考えると、結構お金がかかりますよね。
月謝だけではなく入会金や教材費用、バッグやバインダー代がかかることもあります。
塾やスポーツ系などと比較すると、若干高い傾向にあります。
視力低下の恐れがある
長時間パソコンに集中して使うため、視力低下の心配があります。
大人でも、集中すると画面をじっと見続けてしまいますよね。
姿勢を気を付ける、できるだけ30cm以上離して見る、ブルーライトをカットするめがねをかけるなど、日頃から気を付けられるよう声をかけておくことといいでしょう。
子どもの興味に合った教室を選ぶのが難しい
保護者にプログラミングの知識があってもなくても、子どもに合ったプログラミング教室を選ぶのは難しいものです。
選ぶ際には複数の教室を比較してどんなメリットやデメリットがあるのかを確認するといいでしょう。
そして大切なのが教室で実際に体験してみることです。
無料体験入学を実施しているプログラミング教室が多いので、色々な教室へ行ってみることをおすすめします。
その際には
- 教室の雰囲気
- 授業内容
- 先生の教え方
- 子どもたちの表情
などをチェックするといいですよ。
ぜひお子さんのと相性の合う教室を選んであげてくださいね。
子どもがプログラミング教室に通う意味はある?
メリット・デメリットを踏まえて、幼いうちからプログラミング教室に通う意味はあるのでしょうか?
答えは「人によっては意味がある」です。
もし保護者が子どもにわかりやすくプログラミングの知識を伝えられるなら、プログラミング教室に通う必要はないでしょう。
プログラミング教室の先生は、プログラミングを子どもにわかりやすく教えるプロです。
難しい説明をわかりやすい言葉に置き換えて説明してくれます。
たとえ保護者にプログラミングの知識があっても、それを子どもにうまく説明できなければ教えることは難しいでしょう。
また先生は子どもの扱いに慣れているので、子どものやる気を引き出すのも上手です。
保護者がプログラミングの知識に自信がなかったり、子どもに教える時間がなかったりする場合は、プログラミング教室に通う意味は大いにあるでしょう。
プログラミング教室:通学とオンラインスクールの違い
子供にプログラミングを習わせたい場合、時間や金銭面など心配ごとも多いですよね。
「できれば、失敗したくない・・」
このような懸念点を少しでも解決して頂くために、よくある2つの学び場「通学」(塾)と「オンラインスクール」を比較します。
プログラミング教室には通学タイプと通信講座がある
プログラミング教室は、塾のように教室へ通って学習する方法と、自宅でパソコンを使って通信学習するオンラインスクールがあります。
通学するプログラミング教室は、決まった時間に教室へ行き、カリキュラムをこなして勉強するものです。
習い事と同じなので、イメージがわきやすいですね。
一方オンラインスクールは、自宅でパソコンなどの端末を使用して学習をする形式です。
その中でも講義形式と自習形式があります。
講義形式はZoomなどを使って講師の画面と共有し、子供はその画面を見ながら、作業を進めて行く学習方法です。
対複数のところも、マンツーマンの教室もあります。
自習形式は教材を使って、自分で作業しながら学習していくものです。
マインクラフトなどの子どもに人気があるゲームを使って学習するオンラインスクールも。勉強というよりも、ゲームの延長のような感覚で学習できますね。
普段は自分で学習をしますが、課題を提出してフィードバックをもらえるスクールもあります。
プログラミング教室(通学)のメリット
講師から直接指導を受けられる
講師から直接指導を受けられるので、効率的にプログラミング学習ができます。
特に初めてプログラミングを学ぶ子どもにとっては、何がわからないのかも理解できない状態です。
「わからないことがあったらどうしよう」と不安があると、学習効果もあがりませんよね。
プログラミング教室は講師がいるので、子どもは安心して学習に取り組めます。
わからないことがあればその場で直接聞ける
目の前に講師がいるので、わからなければすぐに聞けます。
オンラインスクールでも、講義式であれば質問できる場合があります。
しかし幼い子は自分の状況を、言葉で説明できないことも。
その点プログラミング教室では、子どもの様子を講師がそばで見守っています。
うまく言葉にできない子供に対しても援助してくれるので、わからないことをその場で解決できます。
子供同士でやる気アップ
一緒に学習する友達がいるので、学習のモチベーションが上がります。
友達の前で発表したり、刺激し合うことでやる気が上がるからです。
小学校高学年になると、プレゼンのように発表するプログラミング教室もあります。
自分の頑張りを友達に認めてもらったり、逆に友達の頑張りで自分が刺激を受けたりすることも。
一人ではやる気が出ないという子も、友達と学ぶことで「頑張ろう」という気持ちを育んでいきます。
プログラミング教室(通学)のデメリット
月謝が高い
平均月額1万円程度の月謝がかかります。
学習の場である教室を用意しなくてはいけないので、維持費や運営費に費用がかかるのは仕方ありません。
その結果、月謝が高くなるのです。
また教材費や入会金、毎回通わせるための交通費やガソリン代を入れたら、さらに料金がかかることもあります。
通学時間がかかる
塾や習い事と同じで、通学時間がかかります。
冬は早く日が落ちるので、遅い時間には安全面にも気を付けなければなりません。
小さなお子さんだと送迎が必須になり、保護者にも送迎時間がかかります。
通わせたい教室が近くにあるとは限らない
教室を探して、スキルや対応年齢、カリキュラムが合っていたとしてもそれが近くにあるとは限りません。
たとえばTechKidsSchoolの継続学習コースは関東、四国、九州沖縄にしか教室がありません(2021年1月現在)。
そうなると、北海道の人が、TechKidsSchoolに通うのは難しいですね。
その場合はオンライン継続学習コースを利用するといいでしょう。
オンラインスクール(通信)のメリット
プログラミング教室(通学)と比べて月謝が安い
一概には言えませんが、オンラインスクールは費用を安く抑えられます。
運営側も教室を確保する必要がないので、授業料を抑えやすいです。
授業料だけでなく、交通費や教材のレンタル代がかかりません。
オンラインスクールによっては月額ではなく、回数分の講座を買い取る方式のところもあります。
好きな時間に取り組める
オンラインスクールはいつでも自分の好きな時間に学習できます。
両親ともに共働きで送迎できなかったり、教室の時間に合わせられないなどの家庭の事情があっても大丈夫です。
学習面では一度では覚えられないカリキュラムがあっても、何回でも好きな時間に復習できます(講義形式の場合、質問は時間が決まっています)。
どこのオンラインスクールでも自宅でできる
必要なツールがあれば、完全に自宅で学習できます。
気に入ったスクールがあれば「遠くて通えない」という理由で諦める必要はありません。
そして今は大勢の人に合わなくていいので、感染症対策にもなるというメリットがあります。
オンラインスクール(通信)のデメリット
ツールは各自で全て用意
オンラインスクールではパソコンやタブレットなどの情報端末とWi-Fiが必須です。
講師とやりとりをする教室によってはwebカメラやヘッドセットなどが必要な場合もあります。
使い方が荒いと壊れてしまうことも。
壊れやすいから大切に使おうね、とあらかじめ約束をしておくといいですね。
モチベーションを保つのが難しい
教室と違って、基本的には一人で学習します。
お互いに作品を発表したりすることもないし、講師がほめてくれることも少ないのでモチベーションを保つのが難しくなります。
子どもは長時間集中することが難しいので、まずは短い学習時間を設定してあげましょう。
また保護者が一緒に学んだり、子供に共感してあげると効果的。
共感は子どものやる気アップにつながります。
環境整備が必要
オンラインスクールの場合、人的な環境整備も必要になってきます。
たとえばデスクトップパソコンを使う場合を見てみましょう。
パソコンが2階にある家庭は、1階にいる家族から離れて学習することも。
年齢が低いほど一人で学習するのは難しいので、保護者が付き添う必要があります。
最初のうちはお子さんに付き添い、一緒に勉強するのもいいですね。
迷ったら無料体験を利用してみよう
プログラミング教室とオンラインスクールのメリット、デメリットをご紹介しました。
しかし「まだどっちがうちの子どもに向いているのかわからない」と、お悩みの方もいることでしょう。
実際に体験してみないと、どちらが合っているのかはわからないですよね。
プログラミング教室も、オンラインスクールも、無料体験レッスンを用意しているところが多くあります。
気に入ったスクールを見つけても、入学前に一度参加することをおすすめします。
お子さんにあった方法を見つけるためにも、ぜひ参加してみてください。
幼児向け(幼稚園・保育園)のプログラミング教育はある?
幼児向けのプログラミング教育とは何を学び、どのような教材を使うのでしょうか?
また、幼児にプログラミング教育は早いかどうかについて解説します。
何を学ぶの?
小学校で2020年度から必修化となったプログラミング教育では、「プログラミング的思考」を身につけることが大きな目標となっています。
プログラミング的思考とは物事を順序立てて、目標を達成するための工程を考え実行していく力のことです。
プログラミングコードを打ち込むだけが、プログラミング教育ではありません。
幼児向けのプログラミング教室では言語よりも、遊びの中で論理的に考える力をつけていきます。
カリキュラムの最初はゲームでパソコンの扱いに慣れていき、徐々にロボットの作成やプログラミングソフトに触れていく教室が多いようです。
どんな教材を使うの?
幼児向けのプログラミング教室では、ブロックやパソコン、タブレットなどを使います。
ブロックを使う場合、ロボットを組み立てて、それを動かすプログラミングを作ります。
パソコンやタブレットを使用して、プログラミングを作成します。
講師が子どもに合わせて指導してくれるので、パソコンに触ったことがない子どもでも大丈夫です。
幼児にプログラミング教育は早い?
幼児からプログラミング教育を始めるのは、早すぎるのでしょうか?
海外の実例を見てみましょう。
イギリスでは義務教育がスタートする5歳から、Computingという学習が始まります。
初等教育ではアルゴリズムの理解や簡単なプログラミングの作成、一般的な情報技術の利用について認識することが目標にかかげられています。
(参照:文部科学省 情報教育指導力向上支援事業(諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究))
年長からプログラミングが行われている、ということですね。
幼いうちからプログラミングを義務教育として取り入れている国もありますので、幼児期のプログラミング教育が早すぎるということはないと言えるのではないでしょうか。
幼稚園児から通えるプログラミング教室
幼児から通えるプログラミング教室を3つ紹介します。
ヒューマンアカデミーロボット教室
ヒューマンアカデミーロボット教室で幼児が参加できるコースはロボットを作り上げる「プライマリーコース」です。
月に2回の授業で、ロボットを1体作成します。
1回目の授業は基本的な製作をし、2回目でロボットのオリジナル改造していくカリキュラムです。
授業ではテキストを使うので、文字や数字の学習にもなります。
対象 | 5歳〜 |
コース | プライマリーコース/月2回 |
料金 | 授業料 10,340円(月額) |
テキスト代 550円(月額) | |
入会金 | 11,000円(ロボットキット代31,350円) |
教室 | こちらで検索してください |
LITALICO ワンダー
LITALICOワンダーはゲームを作成するコースとロボットを製作するコースの2種類があります。
ゲーム&アプリ プログラミングコースでは、ScratchやViscuitなど、簡単な操作で学べるプログラミングソフトを使用。
ロボットクリエイトコースはレゴWeDo2.0、レゴWeDo2.0ソフトウェアなどを使い、ロボットや車を作成していきます。
教室受講と自宅でできるオンライン受講があるので、お好みで選べるのもうれしいですね。
対象 | 年長〜 |
コース | ゲーム&アプリ プログラミングコース |
ロボットクリエイトコース | |
料金 | 教室受講5,775円〜(1回)オンライン受講4,400円〜(1回) |
入会金 | 16,500円 |
教室 | こちらで検索してください |
swimmy
swimmyの幼児向けカリキュラムでは、SONYが開発した「MESH」というIoTブロックを使って、プログラミング学習を進めていきます。
「MESH」とはプログラミング言語を知らなくても、パズルを組み立てるようにプログラミングを作っていくツールのことです。
ブロックは「ボタン」「LED」「動き」「人感」「明るさ」「温度・湿度」「GPIO」の7つがあり、ブロックをつなぎ合わせることでさまざまなことが実現可能になります。
初めてプログラミングに触れる子どもでも、楽しみながら学べる内容となっています。
対象 | 年長〜 |
コース | ベーシックコース M1クラス |
料金 | ベーシックコース(月2回) 11,000円 |
ベーシックコース(月4回) 17,600円 | |
入会金 | 11,000円 |
教室 | 高田馬場校 三鷹校 六本木校 静岡三島校 |
まずは無料体験教室へ行ってみよう!
環境やレベルに合わせて選べるよう、おすすめの教室を5つご紹介しました。
選ぶポイントでもお伝えしましたが、実際にお子さんに合っている教室を知るには、無料体験教室へいってみるのが一番です。
多少手間はかかりますが、ぜひ行ってみてください。
お子さんが楽しく学べて、保護者にとっても無理のないプログラミング教室を選べるといいですね。