子供の教育費いくら? 学費と学資保険

低解約返戻金型終身保険を学資保険代わりがおすすめ?加入したFPママの考え方

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終身保険を学資保険代わりにする方法もおすすめ

終身保険は、一生涯の死亡保障のことです。保険料払い込みが終わっても保障はずっと残り、万が一の時には死亡保険金が支払われます。

また、保険料は定期保険よりも割高ですが、解約したときにお金が戻ってくるため、保障と同時に貯金の役割も果たしてくれます。

お葬式代に備える方や、貯蓄性を活かして老後のための貯金代わりに終身保険を活用する方もいます。

保険料の払い込みを10年~18年に設定することで、学資保険の代わりにできます。

この場合は、お父さん(またはお母さん)が契約者・被保険者として契約します。保険料払い込み中に契約者が亡くなれば、死亡保険金として契約時に設定した保険金が支払われます。

契約者が亡くならずに払い込みを終えれば、それ以降に解約すると、解約返戻金を受け取れて大学進学費用に充てることができます。

途中で『減額』という手続きをすると、減額した分だけ解約返戻金が受け取れるため、中学・高校進学時の制服代やカバン代などのまとまった出費に備えることもできます。

このように、終身保険を活用して将来の教育資金に備えてみるのも良いかもしれませんね。

ただし、契約者の年齢や払い込み年数によっては、払込期間終了後でも元本割れが出ることもあります。

また、商品によっては、『保険料払込免除特約』が付加できるものもあります。保険料は割高になりますが、被保険者(お父さん、またはお母さん)が三大疾病や介護状態など保険会社の所定の状態になった場合に以後の保険料の払い込みが不要になります。

三大疾病はガン・急性心筋梗塞・脳卒中のことを指しますが、治療費が高額になったり治療が長引いたりして経済的に負担が大きくなっても、教育資金をしっかり貯めることができるのがメリットです。

保険料払込免除特約についての条件は保険会社によって異なるので詳しくは保険の担当者に聞いてみると良いでしょう。

終身保険を学資保険として活用するメリット

・学資保険だと、子どもが18歳にならないと満期金を受け取れないなど受け取り時期に制約があるが、終身保険にはそれがなく、元本割れに気を付けていれば解約時期に制限はないので推薦入試やAO入試など時期の早い受験にも対応できる。
・契約者である親が万が一の時には死亡保険金が一括で受け取れるので、教育資金だけでなく生活資金にも使うことができる。
・満期がないため、もし、子どもが大学進学時に教育資金として使う必要がなければ、解約せずにそのまま契約を続けて自分の老後資金としても使うことができ、柔軟性に富んでいる。

終身保険を学資保険として活用するデメリット

・教育資金のための保険であることを把握しておかないと保険の見直し時に混乱することもある。証券に【教育資金用】とわかりやすく書いておくようにすると、安易に解約せずに済む。
・終身保険は死亡保障なので、契約者の年齢によっては、子どもが大学入学するまでに険料を払い込んで解約したとき、元本割れしてしまうこともある。

 

ファイナンシャルプランナーが加入した学資保険の代わり

実際、FPの資格を持っている人はどんな商品を選んでいるの?これはとても気になりますよね。

そこで、FPの資格を持つ、昨年末に出産したばかりのママの家庭で加入している学資保険を紹介します。

~契約内容~
*保険会社:メットライフ生命
*商品名:低解約返戻金型終身保険(保険料払込免除特約付き)
(保険料払込期間中の解約返戻金は低く抑えて、払込が終わった後の解約返戻金の金額が高くなるように設計された終身保険です。)
*契約者:夫
*被保険者:夫
*死亡保険金受取人:私
*保険料:138,501円(年払い)
*保険期間:終身
*死亡保険金額:300万円
*払込年数:15年
*払込終了までの保険料払込総額:2,077,515円
*払い込み終了時の解約返戻金額:2,059,593円(返戻率99%)
*子どもが18歳時の解約返戻金額:2,126,577円(返戻率102%)

 

この終身保険にした理由

私が学資保険ではなく終身保険で教育資金を貯めようと思った理由は3つあります。それは、
①保険料払込免除特約
②解約返戻金の受け取りに融通がきく
③万が一の時の死亡保障にもなる

保険料払込免除特約

学資保険に付帯している『契約者保険料払込免除特約』とは、条件が少し異なっています。

学資保険の契約者保険料払込免除特約は、『契約者(お父さん)が万が一(死亡、高度障害など。保険会社によって条件は異なります)の時に、以後の保険料の払い込みが不要になる』特約のことを言います。

しかし、この終身保険に付帯している保険料払込免除特約は、『被保険者(お父さん)が三大疾病になったら以後の保険料の払い込みが不要になる』です。

終身保険ですから、お父さんに万が一のことがあれば死亡保険金として300万円がすぐに支払われます。

それに加えて、治療費が高額になったり働けなくなったりする可能性が高い病気でもある三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳血管疾患)の時に保険料負担がゼロになる、という安心の度合いが高いものです。

契約時、夫は35歳でした。子どもが18歳になるころには50歳を過ぎてしまっています。

それくらいの年齢なると、健康にも不安が出てきますし、三大疾病になる確率も上がってきます。

働き盛りでしかも子どもの教育費にもお金がかかる時期なのに、医療費もかかっては大変なので、保険料払込免除特約をつけることで、少しでも経済的不安を減らせると考えています。

学資保険 終身保険
契約者保険料払込免除特約 保険料払込免除特約
三大疾病の時 保険料払い込み継続 保険料払い込み不要
高度障害の時 払い込み不要
満期時に満期金支払
保険金支払い
死亡した時 払い込み不要
満期時に満期金支払
  保険金支払い

※学資保険・終身保険は、保険会社によって保険金支払い条件が異なります。高度障害では契約者保険料払込免除にならない商品もあります。詳しくは約款などでご確認ください。

解約返戻金の受け取りに融通がきく

学資保険の満期保険金にあたるのが、終身保険では解約返戻金になります。

大学入試の時期でもある18歳を迎えるころに解約して、受験費用や入学資金に充てる予定にしています。

終身保険の解約返戻金は、一括でも分割でも受け取ることができます。

入学金など初年度にお金がかかりそうな場合は、解約返戻金を一括で受け取るように手続きをしたり、分割(年金形式)で受け取りたい時にはそのように手続きをしたりと選択できます。

私たちは、契約時には、子どもの進学について具体的なイメージがなく、受け取り時に選べるようにしたいな、と思っていたので、学資保険の満期金受け取りよりも終身保険の解約返戻金の受け取りの方が、融通がきいて便利だと考えています。

万が一の時の死亡保障にもなる

終身保険は、一生涯の死亡保障です。学資保険も終身保険も、万が一の時に生活や教育資金に困らないように加入するものです。

この終身保険には子どもの教育資金のために加入しましたが、もしこの保険を解約せずにすんだ場合は、老後のための貯金や万が一の時のお葬式代としても置いておくことができます。

学資保険のように満期が決まっているものではないので、このようにフレキシブルに活用できるんです。

このように、終身保険ならではのメリットを活用して私は教育資金を貯めています。お子さんを授かって学資保険を考え始めた方も、終身保険を考えてみるのもいかがでしょうか。

  
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