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【プログラミング】小学校教育の問題点や課題は?3つの要因を解説

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2020年から小学校におけるプログラミング教育が必修化され「学習指導要領」の一部として実施されることになりました。
これに伴い、年間の標準授業時間としてプログラミングを授業で学ぶことができるようになりましたが、実際には小学校におけるプログラミング教育には問題点がいくつかあります。

「一体どのような点が、懸念されているのでしょうか?」
ここでは、多く取り上げられている課題点を解説します。
この記事を読むことで、小学校教育における"プログラミングの課題点"が、より深く理解できます。

【プログラミング】小学校教育の問題点や課題は?3つの要因を解説

冒頭でも触れましたが、これからの時代は小学校でプログラミングが必修科目となります。
早いうちからスキルを学べる利点がある反面、心配される声もあるようです。
では早速、解説します。

教師のプログラミング知識のスキル不足

まず問題として挙げられるのが「教師によるプログラミング知識のスキル不足」です。

教師の年齢層というのは20代後半の先生方や50代の先生方など年齢層は様々です。

しかし、プログラミングについて生徒に教えられる知識のある先生方は、実際あまり多くありません。
2018年に「プログラミング教育に対する意識調査」というアンケートを東京都の公立小学校教職員教員を対象に実施したことがありました。
すると、教職員の98%がプログラミング教育の必修化について「不安を感じている」という調査結果が出たのです。

先生方もプログラミングについて全く知識がない人が大多数で今や子供のほうが機械について詳しかったりするので不安になりますよね。
こんな状態では生徒に正しい知識でプログラミング教育を行うことはできないので「未来の学びコンソーシアム」という組織が設立されました。

この組織は文化省や総務省、経済省が連携をし、学校関係者や自治体関係者やベンチャー企業などと共に設立した民間協働の組織です。
これから複雑になっていくプログラミング教育を見据え、先生方が知識を深めることが1番の目的です。
模擬授業を行ったりするなど、今後の対策が行われています。

このように現在のプログラミング教育は、先生方の知識やスキルという問題点が指摘されています。
先生方によるプログラミング教育の充実化を、早急に実現することが1番の課題です。
その対策の一環として、各小学校において「少なくとも各校1人以上の教員が、実践的な教育を受けたり、授業の実践や模擬授業をしたりしていること」を最低ラインとしています。
教師による、プログラミングの知識・スキル不足を補っているというのが現状です。

学校における設備環境の課題

小学校からプログラミング教育の必修化に伴って学校側の設備もITに特化した充実した環境で学べるということが大前提となります。

国としては、1人あたり1台ずつタブレット端末やパソコンを与えるということが理想です。
しかし、学校によって、タブレット端末やパソコン等のIT設備やWi-Fi環境の整備状況は異なります。

2019年11月に小学校を設置する全市町村教育委員会を対象に、文科省のプログラミング教育への取り組み状況(各自治体での準備状況・予定)の調査が行われました。
その結果、70%以上の学校ではプログラミング教育の準備は進めているものの、校内研修や模擬授業、設備状況などの充実度に関しては都道府県ごとにバラつきがあるという結果が出ています。
学校におけるプログラミング教育における設備環境の課題としては依然として課題が多く残っているという現状なのです。

このように、対策が十分に行き渡っていない自治体に関しては、文化省側が対応を行っていくとしています。
しかし、まだまだプログラミング教育の必修化は十分に行える状態ではないというのが日本の現状です。
これでは全国的に統一して実施されている学習指導要領に、各学校によって差が生まれてしまうというデメリットも懸念されています。

学校教育で学べるカリキュラムの問題点

そもそも小学校で学習するプログラミング教育とはどのような事を学んでいくのでしょうか。
プログラミングは、人間がコンピューターに対して順番に指示を出すことによって決められた動作をコンピューターに行わせるということです。
プログラミング教育が導入された背景には、世の中のグローバル化やIT化が進んだことが関係していました。
これから、将来子供達が「自ら考える力を養う」という意味を込めて、必修化されたようです。

プログラミング教育の1番の目的は「論理的に物事をみたり考えたりする力をつける」ことです。
「プログラミング的思考を身に着ける」という意味合いで実施されるもので、実務的な言語を学ぶというわけではありません。

義務教育でのプログラミング学習を通して「将来プログラマになりたい」という有望な子どもが出てきたとしましょう。
しかし、プラグラマとして書籍などに書かれている指示されたものだけを作成するようなやり方では、将来的に必要とされません。
自ら考える力が重要であり、そこが足りないプログラマは需要がないからです。

小学生向けのプログラミング教育についてどのようなカリキュラムを組むべきなのか?
前例がなく正解が分からないので「模索しながら進めている」というのが現状です。

このようにプログラム教育では「子どもの思考力を養う」という意味では非常に重要です。
しかし、プログラミング授業を通して「将来はプログラマになりたい」という子どもが、もし出てきた場合はどうでしょうか?
個人的な意見ですが、この場合は授業を二分化さるべきだと感じます。

「一般的なプログラムの授業」
「ハイレベルなプログラムの授業」

このように、授業を選択制にしたり、学校教育で学べるカリキュラムの充実化を行うことが、結果として小学校におけるプログラミング教育で重要になる課題であると思います。

小学校におけるプログラミング教育の問題点まとめ

  • 小学校でプログラミング教育を教える先生は基本的に知識不足で未経験者。
  • 都道府県や学校によって設備環境の充実度にバラつきがある。
  • スタートしたばかりなのでカリキュラムの充実度が少ない。

今回は、小学校教育におけるプログラミング授業についてお話してきました。
若い時ほど覚えが良いため、子供たちにとっては実のある教育ではないでしょうか。

「なぜこうなるの?」という好奇心から、論理的思考を学ぶことで、将来的に活かせるスキルが習得できるからです。

プログラミングを学んだ子どもたちが、大人となり成長した姿を見れることに期待しています。

  
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  • この記事を書いた人

コプロさん

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